令和3年度 那須赤十字病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1061 191 268 448 609 718 1534 2165 1522 471
当院の一般病棟を退院された患者さんの年齢階級別(10歳刻み)患者数です。昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響はありましたが、患者数は増加しています。中でも昨年特に減少がみられた10歳未満の患者数は一昨年度に近い数まで戻っています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 184 22.61 17.35 10.87 81.90
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 151 32.58 20.57 17.88 85.46
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 124 3.41 3.30 0.00 69.32
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 107 3.09 3.06 1.87 65.83
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 101 14.66 14.41 0.00 68.84
高齢の患者さんが多く、心不全、誤嚥性肺炎が多くなっています。誤嚥性肺炎は高齢者が多く、自宅退院が困難な場合もあり他施設と連携を図っています。心臓疾患や糖尿病への積極的な治療を行なっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 178 5.78 6.13 1.69 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 107 5.29 5.83 0.00 1.07
080270xxxx0xxx 食物アレルギー 手術・処置等1なし 107 1.23 2.35 0.00 4.24
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 57 5.44 6.24 1.75 2.30
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 56 11.86 11.01 0.00 0.00
当院小児科では小児救急の受け入れや、地域周産期母子医療センターの役割を担っており近隣施設からの早産児・病的新生児の受け入れも行っています。また、夏季のRSウイルス流行など、呼吸器疾患が増加しました。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 80 4.70 4.74 0.00 70.11
090010xx99x8xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等28あり 74 2.78 4.21 0.00 56.91
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 56 6.45 7.11 0.00 63.18
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 55 6.56 5.88 0.00 64.71
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 51 3.90 2.65 0.00 65.04
令和2年度は新型コロナウイルス感染症への対応の影響がありましたが、令和3年度になり徐々に良性疾患含めた手術件数が回復しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 88 27.19 25.32 62.50 80.74
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり 68 2.00 2.68 0.00 70.09
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 48 16.69 20.31 2.08 64.46
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 44 20.20 20.63 38.64 67.43
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 27 4.41 4.99 3.70 61.19
高齢者の転倒等による股関節・大腿近位の骨折が最も多く、急性期病院である当院から回復期リハビリ病院へ地域連携パスを活用し連携を行っています。2位は脊椎疾患に対する術前検査のための入院です。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 26 17.23 13.07 15.38 60.38
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 14 4.71 4.66 0.00 53.64
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 12 7.17 7.68 0.00 79.83
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 12 4.00 6.18 0.00 37.17
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし - - - - -
皮膚・皮下の悪性腫瘍、良性腫瘍、軟部腫瘍などの摘出目的や眼瞼下垂に対する手術の入院が多くなっています。このほか形成外科では他科と連携し入院患者さんの褥瘡や悪性腫瘍術後の再建術、リンパ浮腫に対する診療に取り組んでいます。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 22 30.55 22.42 68.18 72.50
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 21 12.76 9.78 14.29 82.00
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 20 6.75 8.30 20.00 49.35
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 16 19.25 15.57 43.75 66.94
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 17.69 15.63 30.77 69.77
脳梗塞、頭部外傷などの早期対応が必要な患者を多く受け入れ治療を行っています。リハビリや介護が必要となる場合が多く、地域連携を密にしスムーズな紹介に努めており、前年より平均在院日数が短縮しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 86 6.28 6.04 0.00 45.59
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 55 8.80 9.39 0.00 33.78
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 45 1.96 3.05 0.00 43.02
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 40 3.95 4.34 0.00 62.55
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 32 5.84 6.11 0.00 36.84
産科では地域周産期母子医療センターとしてハイリスク妊娠の受け入れを行っており、帝王切開術を行った入院が最も多くなっています。婦人科では患者さんに負担の少ない腹腔鏡下手術を行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 103 2.01 2.71 0.00 73.18
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他院から紹介となった高齢者や糖尿病などの合併症のある患者に対して入院による白内障手術を行なっています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 17 6.71 6.47 0.00 57.53
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 11 7.27 7.84 0.00 23.45
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 11 5.27 5.71 0.00 36.55
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - - - -
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 - - - - -
慢性副鼻腔炎に対する手術や、突発性難聴、顔面神経麻痺、めまい、急性扁桃炎などの急性炎症疾患などの入院を行なっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 197 2.30 2.50 0.00 70.97
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 62 12.05 11.63 0.00 69.76
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 44 15.70 13.14 4.55 65.16
110070xx03x21x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等22あり 定義副傷病あり 29 8.34 13.30 3.45 73.55
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 27 6.70 5.56 0.00 63.04
前立腺がんの早期発見を目指した前立腺針生検を積極的に実施しており、前立腺がんと診断された患者さんの外科的治療にも対応しています。平成31年2月より前立腺がんに対するロボット支援手術(ダヴィンチ)を開始しました。紹介件数が増加しており前立腺がんに対する検査や手術がともに増加しています。前立腺がん以外にも腎や尿路系に関する様々な疾患の手術や入院加療を行っています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 2.29 3.70 11.76 47.47
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
160400xx99x0xx 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
160450xx99x00x 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
当院は救急センターを有しプレホスピタル(病院前救護活動)から初期診療、集中治療にわたる領域の診療を行っています。初期診療後は専門の診療科に繋ぐため上記のような件数となりますが、集中治療を要する重症患者さんは他科と連携し診療に当たっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 24 - - 16 - 29 1 8
大腸癌 15 17 26 21 13 60 1 8
乳癌 38 17 - - - 138 1 8
肺癌 - - - 21 - 153 1 8
肝癌 - - - - - 13 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんについて、集計期間に入院治療を行った、初発患者の病期分類による延べ患者数、再発患者の延べ患者数を示しています。当院において、がんの診断、初回治療を行った場合を「初発」として病期分類ごとに集計し、初回治療以降の継続治療を行った場合を「再発」として集計しています。がんの病期分類は、がんがどれくらい進行しているのかという病期・進行度を意味し、Stage0からStageIVまであり、StageIVが最も進行していることになります。当院は「地域がん診療拠点病院」として、手術だけでなく抗がん剤治療、放射線治療など患者さんに合わせた治療法を選択し総合的に管理しております。新型コロナウイルス感染症への対応のため緩和ケア病棟を休床していましたが、緩和ケアが必要な患者さんのため一般病棟に緊急緩和ケア病床を確保するなどの対応をおこなっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 29 18.90 74.93
重症 12 19.67 81.83
超重症 - - -
不明 - - -
入院のきっかけとなった病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎(誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウイルス性肺炎を除く)であって、市中肺炎(入院後発症の肺炎を除く)の患者さんが対象となります。日本呼吸器学会、成人市中肺炎診療ガイドライン、肺炎重傷度分類の定義に基づき、入院時の状態から重傷度を決定し、重傷度ごとに患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。成人市中肺炎は減少傾向にありますが、重症患者は高齢者が多く入院期間も長くなっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 181 25.93 76.73 50.77
その他 14 44.07 68.43 1.54
医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。脳梗塞治療では、迅速に治療を行うことがその後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えます。当院では、緊急に治療が必要な患者さんを常に受け入れることができるよう、体制の確保に努めています。脳梗塞治療において、リハビリテーションは脳梗塞の合併症・後遺症を防ぐために非常に重要です。急性期医療を担う当院から、回復期リハビリテーションを担う回復期病院、維持期を担う介護施設・療養型病院へ地域連携診療計画書を使って連携し、総合的な治療管理を行っています。転院率が向上しており、在院日数の短縮に繋がっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 73 3.38 3.10 0.00 70.90
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 66 0.08 15.20 6.06 69.00
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 56 2.25 13.05 7.14 81.63
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 42 2.79 2.64 0.00 65.64
K654 内視鏡的消化管止血術 38 1.05 14.63 10.53 73.95
発症から迅速な診断と早期の治療が極めて重要な急性心筋梗塞や狭心症など、虚血性心疾患に対する冠動脈ステント留置術にも24時間対応しています。胆管結石性胆のう炎などに対して行う胆道ステント留置術、大腸ポリープ切除、消化管止血術など各種内視鏡による治療を多く行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 15 0.00 20.60 0.00 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの - - - - -
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの - - - - -
地域周産期母子医療センターとして産婦人科と連携し診療を行なっています。新生児集中治療室(NICU)3床、発育支援室(GCU)6床を有し在胎28週以降の早産児や病的新生児に対応しています。当院だけで対応が困難である重症例は総合周産期母子医療センター(獨協医科大学病院・自治医科大学病院)と連携して対応しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 82 1.37 2.39 0.00 69.39
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 73 1.58 6.00 0.00 63.70
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 55 1.24 4.33 0.00 64.71
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 35 6.06 22.03 5.71 75.60
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの 32 0.13 5.72 0.00 43.78
外科ではヘルニア手術や、胆のう結石症などに対して腹腔鏡下による胆嚢摘出術を多く行っています。乳がんの手術は乳房部分切除が多くなっていますが、術中リンパ節生検を行いリンパ節転移が認められた場合、術式が変更になり在院日数が長くなる場合があります。早期の食道・胃・大腸がんに対しては、まず内視鏡のみで治療を完結できるEMR(内視鏡的粘膜切除)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を考慮し、患者さんにとって必要且つ十分で、できる限り負担の少ない治療を提供できるよう努めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 81 1.60 17.95 33.33 69.80
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 75 3.32 19.36 46.67 73.97
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 51 4.37 13.82 29.41 56.22
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む) 後方又は後側方固定 34 3.56 19.85 50.00 69.47
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む) 後方椎体固定 29 1.24 15.79 3.45 65.00
高齢者に多い大腿骨の骨折に対しての手術がもっとも多くなっています。また、加齢に伴って起こる関節の変形が原因の変形性股関節症、変形性膝関節症に対して、人工関節置換術を多く行っています。自宅退院を目標に長期のリハビリテーションが必要な場合には後方支援病院に転院の上、リハビリを続けていただいています。
また椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など脊椎疾患に対する手術も多く行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 15 0.80 5.27 0.00 78.40
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上12センチメートル未満 12 0.92 4.75 0.00 47.83
K6261 リンパ節摘出術 長径3センチメートル未満 - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 - - - - -
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの - - - - -
腫瘍の形態や部位、患者さんの状態により、外来では行うことができない悪性の皮膚腫瘍切除術や、良性の皮膚・皮下腫瘍切除術を行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 21 3.33 14.24 28.57 78.48
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの - - - - -
外傷による慢性硬膜下血腫や非外傷性脳内出血に対して洗浄術や、動脈瘤を直接クリップで挟んで止血するクリッピング術を行っています。早期手術を基本としており、24時間体制で手術・集中治療に対応しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 72 4.18 6.86 0.00 33.13
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 67 1.00 4.93 0.00 46.81
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 54 0.98 4.41 0.00 40.54
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 43 1.07 7.42 0.00 31.00
K867 子宮頸部(腟部)切除術 41 0.02 1.00 0.00 43.56
産科では小児科と連携し地域周産期母子医療センターとして、母体搬送の受け入れ、合併症妊娠、切迫早産、胎児異常など、ハイリスク妊娠に対応する高度な医療を行っています。婦人科では腹腔鏡下やロボット支援下による傷が少なく、術後の回復が早い”からだに優しい手術”を積極的に行っております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 103 0.00 1.01 0.00 73.18
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当院では白内障手術を一泊二日の入院で行っています。
また、高齢化社会や生活習慣により、年々加齢黄斑変性症・糖尿病網膜症なども増加してきており、当院においても、病状により異なりますが、抗VEGF薬による治療を導入しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 61 1.11 9.95 0.00 69.77
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 47 1.81 5.62 0.00 73.11
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 32 1.06 4.94 0.00 63.34
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 29 0.72 15.79 3.45 66.00
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの 17 1.00 8.18 0.00 71.59
前立腺がんに対するロボット支援手術(ダヴィンチ)や外科的治療が必要な尿路結石および早期の尿路性器がんに対して、内視鏡下で行われる侵襲性の低い経尿道的手術を多く行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 22 0.24
180010 敗血症 同一 36 0.40
異なる 42 0.47
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、その他の真菌症について発症率を集計しています。医療資源を最も投入した病名と入院のきっかけとなった病名が同一かそれ以外で件数を集計しています。外傷による肝損傷や膵損傷、膵がんや大腸がん、胃がんなど消化器系の大手術後に血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固を起こす場合があります。また、さまざまな感染症などから血液に病原菌が入り、敗血症になることがあります。手術・術後の合併症は、術創部の感染や出血などの症例が見られました。なお、発症率(%)は各集計項目ごとの患者数/全退院患者数で算出しております。
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