DPC指標(厚生労働省DPC評価分科会による病院情報の公開)

はじめに

臨床指標とは、医療の質を具体的な数値で示し、客観的に評価することを可能としたものです。

指標を分析し、経年変化をみていくことによって、必要により改善等を行い、医療の質の向上に活かしていきたいと考えております。

また、地域の皆様に当院の特徴や現在の急性期医療についてより理解を深めて頂くことを目的とし、指標を公開しておりますが、それは必ずしも病院間の医療の質の差を表すものではありません。

1.年齢階級別退院患者数

集計方法と定義
  • 当院の一般病棟を退院された患者さんの年齢階級別(10歳刻み)患者数です。

解説

平成25年度全退院患者数は8,579人で、平均年齢56.7歳、年齢中央値64歳、年齢階級中央値60歳台となっております。

平成26年度全退院患者数は8,385人で、平均年齢57.8歳、年齢中央値65歳、年齢階級中央値60歳台となっております。

(平均値は極端に低い数値や高い数値に影響を受ける場合があるため、年齢順に並べたとき真ん中に位置する年齢中央値、年齢階級中央値を併せて示しております。)

幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいておりますが、60歳以上の患者さんの割合は約60%にのぼり地域社会の高齢化を反映しています。

それに次いで、0~9歳の階級の患者さんが多くなっております。そのうち、新生児の患者さんが、平成25年度では約23%、平成26年度が約29%となっており、周産期の入院に対応しております。

2.診療科別症例数トップ3

集計方法と定義
  • 各診療科別に症例数の多い入院についてDPCコード、DPC名称、症例数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を示しています。 なお、症例数が1症例程度の症例は除外しております。
  • 全国の平均在院日数は厚生労働省の平成25年度・26年度調査に係る分析対象データDPC対象病院Ⅲ群病院(*)の平均在院日数を示しています。

(*)DPC対象病院は厚生労働省により3つの群に分けられており、Ⅰ群が大学病院本院、Ⅱ群が大学病院本院に準ずる病院、それ以外がⅢ群となっていて、当院はⅢ群に該当します。

【内科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 162 22.9 18.9 0.08% 82.3
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 127 32.9 22.5 0.32% 84.1
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 127 18.9 15.2 0.11% 77.9
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 160 20.6 19.1 0.08% 80.7
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 142 34.6 23.0 0.39% 80.6
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)手術なし 手術・処置等2なし 130 17.7 15.1 0.08% 76.5

解説

どの症例の平均年齢が80歳前後となっており、高齢化社会を反映しています。

誤嚥性肺炎の入院では、日常生活のための基本的動作が困難で、自宅療養が難しいため施設入所を希望される患者さんも多く、その調整に期間を要することなどから在院日数が長くなっています。

【小児科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 151 4.8 5.7 0.0% 1.0
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 130 5.3 6.1 0.01% 0.0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 86 10.9 11.4 0.02% 0.0
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 176 5.4 5.6 0.0% 1.3
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 129 4.8 6.4 0.0% 3.3
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 99 5.8 6.1 0.01% 0.0

解説

小児に多い肺炎、気管支炎、気管支喘息などの急性期疾患の入院を多く受け入れております。

また、地域周産期母子医療センターとして、早産児、病的新生児の入院に対応しています。

【外科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
060160——– ■DPC対象外症例(鼠径ヘルニア) 113 4.3 DPC対象外症例のためデータなし 0.01% 58.3 パス1
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 56 6.7 8.4 0.0% 58.3 パス1
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 45 6.3 7.3 0.0% 61.6 パス1
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
060160x002xx0x 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 副傷病なし 82 4.6 5.6 0.01% 66.1 パス1
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 70 6.7 8.7 0.01% 57.9 パス1
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 62 8.0 8.8 0.0% 59.7 パス1

解説

鼠径ヘルニア、胆のう結石、乳がんに対する手術を多く行っており、全国平均より短期間に退院されております。

3位の乳房切除術の中には全摘術の他、部分切除術も含まれます。

この他、消化器がんの手術や化学療法の入院、腹部外傷、消化管穿孔など多岐に渡る治療を行っています。

平成26年度診療報酬改訂により、鼠径ヘルニア手術症例はDPC対象外となり、短期滞在手術基本料で算定しております。

【整形外科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 116 30.1 30.3 1.07% 80.0 パス1
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 47 2.6 6.1 0.0% 50.7 パス1
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 35 5.2 23.7 0.01% 61.9 パス1
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 99 28.8 30.5 0.85% 79.4 パス1
160760xx97xx1x 前腕の骨折 手術あり 副傷病あり 53 3.1 12.6 0.01% 63.5 パス1
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 34 3.0 5.9 0.0% 56.3 パス1

解説

大腿骨頸部骨折は術後のリハビリテーションが重要であり、急性期病院の当院では回復期リハビリテーションを担う回復期病院、維持期の管理を担う介護施設・療養型病院と地域連携診療計画書を使って連携し、総合的な治療管理を行っております。

前腕骨折の整復術の入院では狭心症などの心疾患、多部位の損傷の有無で診断群が分かれています。

上肢の手術の場合、症例によっては日帰り手術も行っており、在院日数が短くなっています。

四肢筋腱板損傷の靱帯断裂形成術の入院では、肩腱板断裂の症例が最も多く、そのほとんどが肩関節鏡を用いた手術を行っており、周囲の他の筋肉のダメージを減らし、入院期間を短縮させることが可能となっております。

【形成外科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 21 3.1 3.5 0.0% 69.1 パス1
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 19 4.0 7.7 0.0% 45.6
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 17 6.0 6.0 0.0% 45.9
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 43 6.9 5.4 0.0% 55.9
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 24 4.7 6.8 0.0% 29.7
03001xxx0110xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 23 10.3 12.9 0.0% 79.1

解説

眼瞼下垂に対する手術や、皮膚・皮下の良性腫瘍、軟部腫瘍などの摘出目的の入院が多くなっています。

また、顔面・耳介・口唇・頚部などの悪性腫瘍の摘出術を行っています。

腫瘍切除後の組織欠損をできるかぎり、機能的・整容的に修復するため、腫瘍の切除と同時にあるいは二期的に皮弁形成や植皮術を用いた再建を行っています。

【脳神経外科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 79 23.4 16.2 0.20% 75.0
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 64 24.3 18.9 0.30% 73.2
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 13.3 10.4 0.01% 76.3
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 11.2 8.0 0.04% 46.2
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
010060x099000x 脳梗塞(JCS30未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 66 19.8 13.3 0.20% 73.5
010060x099030x 脳梗塞(JCS30未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 61 24.3 19.2 0.29% 71.2
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 12.0 8.0 0.02% 56.6
010060x099031x 脳梗塞(JCS30未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病あり 21 52.3 37.4 0.19% 81.9

解説

脳卒中地域拠点医療機関として、急性期の脳梗塞を多く受け入れております。

また麻痺等後遺症のある患者さんは専門的リハビリテーションがうけられるよう専門医療機関との地域連携により、スムーズな紹介を行っております。

【産婦人科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 114 8.7 10.1 0.02% 32.0 パス1
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 83 9.4 10.5 0.0% 43.1 パス1
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 56 24.0 21.5 0.02% 29.5
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 100 8.7 10.1 0.0% 31.2 パス1
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 78 9.0 10.6 0.0% 43.5 パス1
120140xxxxxxxx 流産 55 1.5 2.3 0.0% 33.4 パス1

解説

最も多い症例は帝王切開手術を行った入院です。緊急帝王切開手術にも24時間体制で対応しています。

子宮筋腫等の良性腫瘍摘出術や流産による子宮内容除去術も多く行っており、全国平均より短期間に退院されています。

【眼科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
020110——– ■DPC対象外症例(白内障、水晶体の疾患) 73 3.1 DPC対象外症例のためデータなし 0.0% 76.3 パス1
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 22 3.7 3.2 0.0% 77.5 パス1
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 10 4.1 6.4 0.0% 74.1 パス1

解説

高齢化に伴い、白内障の手術を希望される患者さんが増えており、当院では2~4日の入院で白内障手術を行っています。

平成26年度診療報酬改訂により白内障の手術目的の入院は、DPC対象外となり、短期滞在手術基本料で算定しております。

【耳鼻咽喉科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 8 6.5 5.4 0.0% 49.1 パス1
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり 6 3.0 3.2 0.0% 8.8
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 6 6.0 7.9 0.0% 53.8
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 6 7.5 8.2 0.0% 18.2 パス1
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数(自院) 平均在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 51 6.9 8.3 0.0% 15.2 パス1
パス2
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 46 7.0 8.0 0.0% 52.1
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 28 6.5 5.5 0.0% 34.5 パス1
パス2

解説

扁桃肥大や扁桃炎、副鼻腔炎などに対して、ほぼ全症例において扁桃摘出術や上顎洞篩骨洞根治手術などの手術を全身麻酔下で行っております。

平成26年度は、耳鼻咽喉科の体制の変更により、入院症例数が減少しました。

【泌尿器科】
平成26年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
110080——– ■DPC対象外症例(前立腺の悪性腫瘍) 64 2.7 DPC対象外症例のためデータなし 0.08% 68.6 パス1
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 27 11.2 8.5 0.0% 64.0
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 24 5.8 6.0 0.0% 63.4
平成25年度
DPCコード DPC名 症例数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パスURL
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 67 3.0 2.8 0.01% 68.3 パス1
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 35 4.5 6.0 0.0% 60.2
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 34 8.2 10.8 0.0% 71.2 パス1

解説

最も多い症例は、前立腺がんの疑いのある場合に行う前立腺針生検の検査入院です。

平成26年度診療報酬改訂により、前立腺針生検の検査入院は、DPC対象外となり、短期滞在手術基本料で算定しております。

膀胱腫瘍や尿路結石、前立腺肥大等に対する、侵襲性の低い経尿道的手術を多く行っております。

3.初発の5大がんのUICC病期(Stage)分類別ならびに再発患者数

集計方法と定義
  • 5大がんについて、集計期間に入院治療を行った、初発患者の病期分類による患者数、再発患者の患者数を示しています。当院において、がんの診断、初回治療を行った場合を「初発」として病期分類ごとに集計し、初回治療以降の継続治療を行った場合を「再発」として集計しています。
  • がんの病期分類は、がんがどれくらい進行しているのかという病期・進行度を意味し、Stage0からStageIVまであり、StageIVが最も進行していることになります。なお、Stageの決定は、UICC(国際対がん連合)の病期分類に基づいています。本指標では治療前に得られた情報から分類しております。
  • 集計期間内に複数回入院されている場合、最初の入院のみを対象としています。
  • 一連の治療期間中であっても、遠隔転移などを認めた場合には再発としています。
  • 治療法を変更した場合(抗がん剤の薬剤変更など)や、複数回に分けて行われる肝がんの血管塞栓術(TAE)などは再発としております。
平成26年度
  StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明 再発  
胃がん 56 9 3 23 0 25 n = 116
大腸がん 26 10 27 16 0 30 n = 109
乳がん 34 21 6 1 0 19 n = 81
肺がん 22 13 20 41 0 60 n = 156
肝がん 9 1 5 7 0 54 n = 76
平成25年度
  StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明 再発  
胃がん 52 14 7 11 0 23 n = 107
大腸がん 35 15 22 24 0 22 n = 118
乳がん 31 20 6 3 0 12 n = 72
肺がん 12 4 19 47 0 47 n = 129
肝がん 3 6 9 9 0 91 n = 118

解説

平成25年度は、患者数としては肺がんが最も多くなっています。

次いで大腸がん、肝がんとなっており、胃がんは早期がんの症例が多いことがわかります。

平成26年度は、患者数としては平成25年度と変わらず、肺がんが最も多くなっています。

次いで胃がん、大腸がんの順に多い結果となりました。

今回集計した5大癌の患者総数は、平成25年度が544件、平成26年度が570件でした。

当院は「地域がん診療拠点病院」として、手術だけでなく抗がん剤治療、放射線治療など患者さんに合わせた治療法を選択し総合的に管理しております。

また、緩和ケア病棟を有しており、治療が困難とされたがん患者さんの苦痛を和らげる緩和ケア治療の体制も整えています。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等

集計方法と定義
  • 入院のきっかけとなった病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウイルス性肺炎を除く)であって、市中肺炎(入院後発症の肺炎を除く)の患者さんが対象となります。
  • 年齢が15歳未満は除外としています。
  • 日本呼吸器学会、成人市中肺炎診療ガイドライン、肺炎重傷度分類の定義に基づき、入院時の状態から重傷度を決定し、重傷度ごとに患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
平成26年度
重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 10 9.3 51.1
中等症 23 17.6 82.5
重症 4 25.8 79.8
超重症 11 12.1 82.2
不明 0 0.0 0.0
平成25年度
重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 4 6.8 43.8
中等症 11 14.6 57.8
重症 4 27.0 88.5
超重症 3 1.3 84.3
不明 0 0.0 0.0

解説

重症度が高くなるほど平均在院日数が長くなり、平均年齢が高くなっていることがわかります。

超重症患者では死亡退院が多く在院日数が短くなっています。

当院で肺炎の治療を受けられるご高齢の患者さんは増加しており、その大半が誤嚥性肺炎ですが、誤嚥性肺炎はこの指標の対象疾患には入っていないため総件数が少なくなっています。

5.脳梗塞のICD10別患者数

集計方法と定義
  • 「ICD10」とは、疾病及び関連保健問題の国際統計分類です。WHOによって公表された分類で、死因や疾病の統計、診療記録の管理などに活用されます。疾病の種類をアルファベットと数字によって表しています。
  • 医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
平成26年度
ICD-10 傷病名 発症日から 症例数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作および関連症候群 3日以内 18 8.5 71.2 0.0%
その他 4 4.3 82.0 0.0%
I63$ 脳梗塞 3日以内 203 34.5 75.8 0.98%
その他 21 53.1 72.5 0.11%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞および狭窄,脳梗塞に至らなかったもの その他 8 16.8 69.9 0.0%
I66$ 脳動脈の閉塞および狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 2 16.0 51.5 0.01%
その他 2 2.0 60.0 0.0%
平成25年度
ICD-10 傷病名 発症日から 症例数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作および関連症候群 3日以内 11 6.8 64.8 0.0%
その他 4 8.5 62.3 0.01%
I63$ 脳梗塞 3日以内 169 30.7 75.6 0.96%
その他 18 25.9 71.1 0.04%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞および狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 1 7.0 77.0 0.0%
その他 9 11.6 64.3 0.02%
I66$ 脳動脈の閉塞および狭窄,脳梗塞に至らなかったもの その他 3 32.7 57.0 0.01%
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> その他 3 2.7 26.0 0.0%

解説

脳梗塞では約9割の患者さんが発症日から3日以内に治療を受けられています。

脳梗塞治療では迅速に治療を行うことがその後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えます。

当院では緊急に治療が必要な患者さんを常に受け入れることができるように体制の確保に努めています。

脳梗塞治療において、リハビリテーションは脳梗塞の合併症・後遺症を防ぐために非常に重要です。

急性期医療を担う当院では、回復期リハビリテーションを担う回復期病院、維持期を担う介護施設・療養型病院と地域連携診療計画書を使って連携し、総合的な治療管理を行っております。

6.診療科別主要手術の術前、術後日数、症例数トップ3:Kコード+MDC6

集計方法と定義
  • 診療科別に手術件数に加え、部位別に多い順に上位3術式について、症例数、術前日数、術後日数、平均年齢、転院率を示しています。 なお、症例数が1症例程度の症例は除外しております。
【内科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K688 060340 内視鏡的胆道ステント留置術 胆のう<嚢>炎を伴う胆管結石 87 1.9 12.9 0.05% 78.8
K5492 050050 経皮的冠動脈ステント留置術2.UAP 狭心症 58 0.9 2.8 0.01% 64.5 パス1
K6152 060050 血管塞栓術 2その他のもの 肝および肝内胆管の悪性新生物 54 1.1 8.6 0.0% 71.2 パス1
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K6152 060050 血管塞栓術 2その他のもの 肝および肝内胆管の悪性新生物 64 1.0 9.0 0.0% 71.7 パス1
K549 050030 経皮的冠動脈ステント留置術 その他の急性虚血性心疾患 59 1.6 12.4 0.02% 68.4 パス1
パス2
K688 060340 内視鏡的胆道ステント留置術 胆のう<嚢>炎を伴う胆管結石 55 1.2 15.3 0.06% 78.5

解説

胆管結石性胆のう炎などに対して行う内視鏡下の胆道ステント留置術や、肝がんに対して行う血管塞栓術などの低侵襲治療を行っています。

心筋梗塞などに対する冠動脈ステント留置術も多く、緊急の急性心筋梗塞などの心疾患に対する手術にも24時間対応しております。

【外科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K6335 060160 ヘルニア手術5.鼠径ヘルニア そけい<鼡径>ヘルニア 89 1.1 2.3 0.01% 58.2 パス1
K672-2 060335 腹腔鏡下胆嚢摘出術 その他の胆のう<嚢>炎を伴う胆のう<嚢>結石 57 1.5 4.4 0.0% 58.0 パス1
K4762 090010 乳腺悪性腫瘍手術2.乳房部分切除術 乳房の悪性新生物 45 1.0 4.3 0.0% 61.6 パス1
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K6335 060160 ヘルニア手術5.鼠径ヘルニア そけい<鼡径>ヘルニア 101 1.0 2.5 0.01% 59.1 パス1
K672-2 060335 腹腔鏡下胆嚢摘出術 その他の胆のう<嚢>炎を伴う胆のう<嚢>結石 74 1.6 4.7 0.01% 58.1 パス1
K4762 090010 乳腺悪性腫瘍手術2.乳房部分切除術 乳房の悪性新生物 54 1.1 4.9 0.0% 60.7 パス1

解説

ヘルニア手術や腹腔鏡下による胆嚢摘出術を多く行っています。

乳がんの手術では乳房部分切除が多くなっていますが、術中リンパ節生検を行いリンパ節転移が認められた場合、術式が変更になり在院日数が長くなる場合があります。

【整形外科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K0461 160800 【術】骨折観血的手術1.大腿 大腿骨頚部骨折 閉鎖性 78 5.5 23.0 0.74% 80.8 パス1
K0811 160800 人工骨頭挿入術1.股 大腿骨頚部骨折 閉鎖性 39 5.3 24.9 0.35% 78.7 パス1
K0462 160760 【術】骨折観血的手術2.前腕 尺骨および橈骨の両骨幹部の骨折 閉鎖性 33 0.6 1.5 0.0% 46.4 パス1
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K0461 160800 【術】骨折観血的手術1.大腿 大腿骨頚部骨折 閉鎖性 59 5.0 22.6 0.48% 79.7 パス1
K0732 160760 【術】関節内骨折観血的手術2.手 橈骨遠位端骨折 閉鎖性 38 1.0 1.3 0.02% 72.5 パス1
K0811 160800 人工骨頭挿入術1.股 大腿骨頚部骨折 閉鎖性 38 5.6 22.5 0.35% 79.8 パス1

解説

平均年齢から高齢者の骨折が多いことが分かります。

自宅退院を目標に長期のリハビリテーションが必要な場合には後方支援病院に転院の上、リハビリを続けていただいております。

【形成外科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K2191 020230 眼瞼下垂症手術1.眼瞼拳筋前転法 眼瞼下垂 38 1.0 1.2 0.0% 70.1 パス1
K0301 070010 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術1.(躯幹 その他および部位不明の性状不詳または不明の新生物 結合組織およびその他の軟部組織) 18 1.0 4.1 0.0% 49.1
K0072 03001x 【術】皮膚悪性腫瘍切除術2.単純切除 その他および部位不明の顔面の皮膚の悪性新生物 11 1.0 2.5 0.01% 84.7
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K0301 070010 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術1.(下腿 その他および部位不明の性状不詳 または不明の新生物 結合組織およびその他の軟部組織) 37 1.1 5.6 0.0% 55.9
K0072 03001x 【術】皮膚悪性腫瘍切除術 2.単純切除 その他および部位不明の顔面の皮膚の悪性新生物 31 1.0 8.0 0.0% 81.5
K2191 020230 眼瞼下垂症手術1.眼瞼拳筋前転法 眼瞼下垂 24 1.0 3.0 0.0% 70.4 パス1

解説

腫瘍の形態や部位、患者さんの状態により、外来では行うことができない皮膚・皮下腫瘍や悪性の皮膚腫瘍切除術や、眼瞼挙筋前転法による眼瞼下垂手術を行っております。

【脳神経外科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K164-2 160100 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 頭蓋内損傷 29 1.8 14.9 0.02% 77.3 パス1
K1771 010020 脳動脈瘤頚部クリッピング1.1 箇所 くも膜下出血 15 0.6 45.8 0.08% 62.1
K1742 010020 水頭症手術2シャント手術 くも膜下出血 7 46.9 44.4 0.08% 54.1
K0004 160100 ナート長径5cm未満 頭蓋内損傷 7 0.0 17.0 0.01% 71.9
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K164-2 160100 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 頭蓋内損傷 17 1.4 11.0 0.02% 73.3 パス1
K1643 010040 頭蓋内血腫除去3.脳内のもの 脳内出血 12 1.4 62.1 0.12% 65.2
K1771 010020 脳動脈瘤頚部クリッピング1.1 箇所 くも膜下出血 10 0.7 45.4 0.06% 55.2

解説

外傷による慢性硬膜下血腫や非外傷性脳内出血に対して洗浄術や血腫除去術を行っております。

死亡率の高いくも膜下出血ですが、早期にクリッピング術を行った今回の症例の中では死亡退院の患者さんはいませんでした。

【産婦人科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K8982 120180 2.選択帝王切開 既知の母体骨盤臓器の異常またはその疑いのための母体ケア 94 1.1 6.8 0.02% 32.5 パス1
K877 120060 子宮全摘術 子宮平滑筋腫 59 1.4 7.2 0.0% 45.8 パス1
K8881 120070 開腹・付属器切除術 卵巣の良性新生物 40 0.9 7.3 0.0% 43.2 パス1
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K8982 120180 帝王切開術2.選択帝王切開 その他の既知の胎児側の問題 またはその疑いのための母体ケア 76 1.0 6.8 0.0% 31.1 パス1
K877 120060 子宮全摘術 子宮平滑筋腫 53 1.1 7.0 0.0% 45.8 パス1
K867 12002x 子宮腟部円錐切除術 子宮頚(部)の悪性新生物 42 1.0 1.0 0.0% 45.4 パス1

解説

さまざまな合併症を伴ったリスクの高い帝王切開による分娩も積極的に受け入れています。

【眼科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K2821ロ 020110 水晶体再建術1.レンズ挿入 ロその他 老人性白内障 84 1.0 1.3 0.0% 75.9 パス1
K279 020240 硝子体切除術 硝子体の障害 4 2.0 1.0 0.0% 73.0
K281 020180 増殖性硝子体網膜症手術 糖尿病(性)網膜症 3 2.0 3.3 0.0% 51.7
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K2821ロ 020110 水晶体再建術1.レンズ挿入 ロその他 老人性白内障 39 1.2 1.5 0.0% 75.3 パス1
K2821イ 020110 水晶体再建術1.レンズ挿入 イ逢着 老人性白内障 3 3.0 2.3 0.0% 82.7 パス1

解説

糖尿病網膜症や緑内障を合併されている患者さんなどリスクの高い白内障の手術も受け入れています。

【耳鼻咽喉科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K309 030430 【術】鼓膜(排液,換気)チュ-ブ挿入 非化膿性中耳炎 6 1.0 1.0 0.0% 8.8
K3772 030230 口蓋扁桃手術2.摘出 扁桃およびアデノイドの慢性疾患 6 1.0 5.5 0.0% 18.2 パス1
パス2
K3932 030300 喉頭腫瘍摘出術2.直逹鏡によるもの 喉頭の性状不詳または不明の新生物 4 1.0 1.0 0.0% 55.3
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K3772 030230 口蓋扁桃手術2.摘出 扁桃およびアデノイドの慢性疾患 46 1.0 5.2 0.0% 15.1 パス1
パス2
K370 030230 アデノイド切除術 扁桃およびアデノイドの慢性疾患 25 1.0 4.9 0.0% 6.1 パス1
パス2
K358 030350 上顎洞篩骨洞根本手術 慢性副鼻腔炎 21 1.0 5.1 0.0% 47.2

解説

若年層に対しての扁桃摘出術、アデノイド切除術が多い傾向にあり、同時に行われる場合もあります。

平成26年度は、耳鼻咽喉科の体制の変更により、手術件数が減少しました。

【泌尿器科】
平成26年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K7811 11012x 経尿道的尿路結石除去術1.レーザー 腎結石および尿管結石 24 1.1 3.8 0.0% 63.4
K8036イ 110070 膀胱悪性腫瘍手術6.イ電解質溶液 膀胱の悪性新生物 18 1.1 7.5 0.0% 61.3
K8411 110200 経尿道的前立腺手術1.電解質溶液 前立腺肥大(症) 17 1.8 7.3 0.0% 69.0
平成25年度
Kコード+MDC6 Kコード+MDC6名称 症例数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス(URL)
K7811 11012x 経尿道的尿路結石除去術1.レーザー 腎結石および尿管結石 35 1.1 2.4 0.0% 60.2
K841 110200 経尿道的前立腺手術 前立腺肥大(症) 34 1.0 6.2 0.0% 71.2 パス1
K8036イ 110070 膀胱悪性腫瘍手術6.イ電解質溶液 膀胱の悪性新生物 24 1.0 4.7 0.0% 69.6

解説

内視鏡下で行われる侵襲性の低い経尿道的手術を多く行っております。

7.その他

集計方法と定義
  • 臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、その他の真菌症について発症率を集計しています。
  • 医療資源を最も投入した病名と入院のきっかけとなった病名が同一かそれ以外で件数を集計しています。
平成26年度
DPC 傷病名 入院契機 患者数 発症率(%)
130100 播種性血管内凝固 同一 2 0.02%
130100 播種性血管内凝固 それ以外 21 0.25%
180010 敗血症 同一 5 0.06%
180010 敗血症 それ以外 67 0.79%
180035 その他の真菌症 それ以外 1 0.01%
平成25年度
DPC 傷病名 入院契機 患者数 発症率(%)
130100 播種性血管内凝固 それ以外 32 0.37%
180010 敗血症 同一 2 0.02%
180010 敗血症 それ以外 66 0.77%
180035 その他の真菌症 同一 5 0.06%
180035 その他の真菌症 それ以外 1 0.01%

解説

外傷による肝損傷や膵損傷、膵がんや大腸がん、胃がんなど消化器系の大手術後に血液の凝固に異常をきたす播種性血管内凝固を起こす場合があります。

また、さまざまな感染症などから血液に病原菌が入り、敗血症になることがあります。

その他の真菌症はすべて副鼻腔真菌症でした。

手術・術後の合併症は、術創部の感染や出血で入院される患者さんが多く、入院中発症は内視鏡手術後の創部出血、人工股関節の脱臼などがありました。

全体の集計方法と定義

  • 当院の入院診療請求はDPC制度を導入しております。DPC制度とは、急性期入院医療を対象とした包括評価制度のことです。入院について医療資源を最も投入した傷病名、手術・処置等の組み合わせにより「診断群分類」が決まり、1日の包括点数が定められています。DPC指標はこのDPC制度に基づいた入院のデータから算出しております。
  • 平成25年度(平成25年4月1日~平成26年3月31日)、平成26年度(平成26年4月1日~平成27年3月31日)までに退院された患者さんが対象です。
  • 医療保険を使用された患者さんのみを対象とし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等は含めません。
  • 平均年齢は、最初の入院日時点の年齢を基準としています。
  • 歯科治療のため入院された患者さんは対象としません。
  • 「転院率」は転院症例数/全退院数として算出しております。(DPC対象患者のみ)
  • 臨床指標(DPC指標)は、メディカル・データ・ビジョン株式会社の開発ツール「わたしの病院指標」を使用し作成しております。