菊池 看護部長・渡邊 看護副部長

【リクルート】インタビュー

  • 菊池 看護部長・渡邊 看護副部長

    看護師

    菊池 看護部長・渡邊 看護副部長

よりよい看護は、働きやすい職場環境から

那須赤十字病院は、急性期から終末期、地域医療まで幅広い機能を持つ中核病院です。看護部では赤十字の理念に基づき、充実した研修で看護師のキャリアアップを支援しています。私たちは「よりよい看護は、働きやすい職場環境から生まれる」と考え、スタッフが安心して長く働ける職場環境づくりに力を入れています。

中核病院として幅広く医療を提供し、専門看護師も活躍

菊池 看護部長

那須赤十字病院は、栃木県北で唯一の三次救命救急センターとなる病床数460床の急性期病院です。また、地域がん診療連携拠点病院であり、2024年度には、がんゲノム医療連携病院に指定されました。当院は急性期から終末期、緩和ケアの分野まで、幅広い医療を行っています。那須赤十字病院では病院の機能に応じて、がん看護専門看護師や集中ケア認定看護師、緩和ケア認定看護師といったスペシャリストが複数勤務し、専門性の高い看護を提供しています。

達成感と楽しさがある看護を支援したい

菊池 看護部長

那須赤十字病院の看護部は、赤十字の理念に基づいた看護方針を掲げています。一人ひとりのスタッフが「おもてなしの心」と「目配り・気配り・心配り」を持って看護を展開できるよう支援する体制を整えています。

看護師は、チーム医療において患者さんやご家族にとって、特に身近な存在です。患者さんの価値観や意思を尊重したケアを行う際、看護師が中心となって調整役を務めています。那須赤十字病院は急性期医療の施設であるため、患者さんの在院日数が短く、さまざまな背景の方が入院しています。看護師は、退院する患者さんと地域医療をつなぐ重要な役割も担っています。看護師が多岐にわたる役割の中で看護師としての達成感、やりがいを持つことはとても大切です。

私は看護師としての経験を重ねた後、管理者になったので、医療現場の大変さもよく理解しています。だからこそ、皆さんがしっかり目標をもって看護に価値を見出し、達成感を得ながら実践できると、看護が楽しくなると信じています。私自身の経験を振り返り、看護部長としてスタッフの皆さんを全力で支援したいと考えています。那須赤十字病院の看護部は、感謝と「お互いさま」の気持ちを忘れずに、働きやすい職場環境を提供し続ける方針です。

人を大切に、現場から地域との関わりまで

菊池 看護部長

看護部長の職務は人事管理の比率が高く、このほか業務管理や労務管理を行っています。私は職員の健康管理や教育、病院経営にも関わっており、各種委員会や会議、事故防止のための医療安全や感染対策、地域連携のための渉外といった多岐にわたる職務をこなしています。人事管理においては看護師の採用だけでなく、病院や看護部の理念を達成できる人材の育成も重要です。地域との関わりでは、病院がある大田原市の行政との連携はもちろんのこと、医療と介護福祉に関する多職種が集まり、地域住民の健康にどう貢献できるかを話し合う会議にも参加しています。

看護師長時代には教育委員を務め、他の部署のスタッフとも積極的に関わっていました。新人が3年ほど経って一人前に成長している姿を見ると、その人の持つ力の大きさを感じます。退職するスタッフから「働きやすい職場環境を作ってくれてありがとう」と言葉をいただく機会も多く、職場の環境は大切だと実感しています。看護部長になった現在も、現場との接点を持つように心がけ、できるだけ病棟に行き、スタッフに声をかけています。自分から話しかけるのと同時に、話しかけられやすい空気を作るように努めています。「組織は人なり」といいますが、管理職として学ぶ中で、本当に一人ひとりが大切だとしみじみ感じています。また、人もさまざまなので、その人の個性にあった対応も必要だと考えています。

赤十字の一員として充実した研修

渡邊 看護副部長

赤十字病院の特徴に、災害が起きた際に救護活動を行う「常備救護班」の存在があります。那須赤十字病院は新人から3年間かけて、救護員の養成研修を行う体制です。救護員は看護技術の習得に加えて災害について講義を受け、被災者の精神的な傷に対するケアも学びます。さらに、基礎行動訓練や集団行動の研修を受け、災害が起きた際、赤十字の使命として救護活動を行っています。

新人として就職した看護師は、病院全体で開催する1か月間のオリエンテーションの後、厚労省のガイドラインに沿って新人研修を受ける方針です。年間を通して、領域別に環境整備や清拭、排泄ケア等の看護技術を学び、教育研修を受けた看護技術から配属部署で実践します。採血のようなリスクのある看護技術は実習モデルの人形で練習し、先輩の指導のもとで患者さんに行います。eラーニングを利用して、いつでも学習できる環境も整えています。また、配属部署に関連した手術室や内視鏡センター、訪問看護ステーション等の他部署で学ぶ数日間のローテーション研修を受ける機会があります。さらに、新人研修では悩みや困りごとを公認心理士と自由に話す場を年間に4回、設けています。新人看護師は仕事のストレスを発散する場所を見つけることが難しいので、メンタルケアの1つとして研修に取り入れています。

中途採用で就職した方は、選択学習の中から興味がある研修を選んで受講していただいています。これまで経験がない看護技術を学ぶ場合は、新人研修に参加して学ぶこともできます。那須赤十字病院では、勤務時間内に受講できる体制を整えています。

このほか、院内のすべての職員が対象となる医療安全研修をはじめ、看護師以外の多職種と合同で行う研修もあります。最近では、病院の経営を「経営ゲーム」で楽しく学べる研修があり、大変好評でした。

菊池 看護部長

那須赤十字病院は急性期病院であり、患者さんの急変対応に力を入れています。認定看護師から急変対応の研修を受けて合格すると、バッジを授与されます。

スペシャリストとジェネラリストがともに活躍

菊池 看護部長

2025年6月現在、那須赤十字病院には専門看護師が3名、認定看護師が17名、特定行為研修を修了した看護師が8名在職しています。各部署に配属しているスタッフもいれば、専任として部署には所属せず活動しているスタッフもいますが、それぞれ横断的あるいは各部署からの相談に応じて業務を行っています。

専門看護師のようなスペシャリストは、責任とやりがいを持ち、チーム医療の要となる存在です。患者さんに質の高いケアを提供するだけではなく、他のスタッフにとってもロールモデルとしていい影響を与えています。私自身は、スペシャリストもジェネラリストもそれぞれの看護を展開しており、どちらも素晴らしいと考えています。那須赤十字病院では、多様なキャリアを持つ看護師がそれぞれの専門性を活かし、共に活躍できる環境を大切にしています。

看護師が長く働ける職場環境を提供

菊池 看護部長

那須赤十字病院では、看護師の皆さんが安心して長く働けるよう、さまざまな環境整備に力を入れています。まず、入職時の配属部署は、皆さんの希望が通るように配慮しています。毎年9月には必ず看護職員に対して意向調査を実施し、今後のキャリアアップの希望や配属部署の要望を確認、必要に応じて面談を行い、個々の意向を尊重した人事を行ってきました。病院として認定看護師を支援しており、認定看護師を目指す方には、研修を出張扱いで受けられる制度や勤務調整を行うなど、支援体制を整えています。

那須赤十字病院は、全国に先駆けて昭和46年、24時間預けられる託児所を開設しており、福利厚生も充実しています。看護部では育児短時間勤務制度を取り入れ、配属部署や夜勤の回数についてご本人と相談の上、無理のない勤務体制を組んできました。育児休暇取得率はほぼ100%で、期間はそれぞれですが、男性も希望者ほぼ全員が育児休暇を取得しています。
また、病院全体でのクラブ活動も盛んで、野球やバレーボールの強豪チームは赤十字の全国大会に出場するほどの活躍ぶりです。

私たちは、このように看護師が長く働きやすい職場環境を整え、皆さんの専門性を高める努力を後押しすることで、医療業界の人材不足に貢献していきたいと思います。

スタッフを大切に、患者さんによりよい看護を提供

菊池 看護部長

那須赤十字病院は、地域の患者さんを数多く受け入れてきました。患者さんに安心して入院していただくには、よりよい医療環境を提供できる看護師の育成が不可欠です。

那須赤十字病院の看護部では、看護師に対して「自分の家族ならどんな看護を提供してほしいか」を常に考え、患者さんとの対話を重視するように指導しています。また、教育を担当するスタッフは一人ひとりを大切にし、個人の成長に合わせて教育するよう心がけています。

今後も、患者さんが「那須赤十字病院に入院してよかった」と心から思えるような、安心できる看護を提供できる体制をさらに整えていく方針です。そのためにもスタッフとよく話し合い、お互いに働きやすい環境を築いていきたいと考えています。

幅広い役割で、それぞれの看護師が輝ける職場

菊池 看護部長

那須赤十字病院は、急性期医療からがんの終末期医療まで幅広い医療・看護を提供しています。また、訪問看護ステーションを併設し、地域との関わりを含めてさまざまな看護を経験できる病院です。看護部では、一人ひとりの希望に合う看護や働き方ができるよう支援しています。

渡邊 看護副部長

就職を考えている看護師の皆さんに「あなたの輝ける場所はここです」とお伝えしたいと思います。ぜひ、那須赤十字病院で共に医療を支えていきましょう。

那須赤十字病院 看護方針

  1. 患者さんの人権を尊重し、充分な説明と同意のもとに安全で安心な質の高い看護を提供します。
  2. 他部門と協働し、継続性、個別性を尊重した看護を提供します。
  3. 同僚と他職種の職員を尊重し、互いにアサーティブに話し合える職場を築きます。
  4. 看護専門職として、最善な医療が提供できるよう、自己研鑽に努めます。
  5. 地域との連携を深め、地域住民の皆さんが住み慣れた地域で生活できるよう、支援いたします。

病院HPより引用

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